帰省

高校を卒業して隣県に進学した時、全くホームシックにならなかった。

 

別に地元や家族が嫌いだったわけでもない。

 

ただ、それ以上に初めての自由な生活が楽しくて盆正月以外に帰省することはなかった。

 

その頃実家にはまだ妹もいたし、親もそれほど寂しさは感じていなかったと思う。

(もしかしたら寂しかったのかもしれないけど)

 

 

でも、いざ自分が親になった時。

 

やっぱり自分の子どもに滅多に会えなくなるのは寂しいなと感じる様になった。

 

下の子はまだ学生で一緒にいるが、上の子は東京で就職してからはほとんど会えない。

 

上の子の中学2年で始まった不登校と反抗期。

高校・専門学校とずっと続いていたけど、社会人になって物理的に離れたことで

お互いに心に余裕が出てきた。

 

昨年、下の子と東京に遊びに行ったとき、一緒に食事でもしようと誘った。

断られるかなと思ったけど、予想外にOKが出て初めて一緒にお酒も飲んだ。

お酒のおかげか、最初はギクシャクしていた会話もスムーズになり、

思いがけず楽しい時間を過ごすことができた。

帰りに、

「来年、休みが取れたら一度帰るよ」

と言われ、少し驚いた。

東京の暮らしが楽しくて、帰省することはほとんどないのかなと思っていたので。

 

年が明けしばらくしてから1週間ほど帰省すると連絡があった。

 

今日、その帰省する日。

 

仕事の途中気になって、下の子に何時ごろ帰ってきたかLINEで聞いてみた。

帰って少し落ち着いたところで、友だちに会いに行ったとのこと。

 

どっちみち、帰省して3日間は夜ご飯はいらないとのことだったので、

遅い時間に帰ってくるのかな。